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N. G. Place

「増上寺の石灯籠を探せ」/朝日新聞 夕刊050326

「増上寺の石灯籠を探せ」
東京都港区の増上寺にかつて徳川将軍家の広大な墓所があり、大名から寄進された多数の石灯籠が並んでいた。第二次大戦後、墓所を買収した西武鉄道によって、石灯籠は埼玉県へ運ばれ、さらに各地の寺院などに引き取られていった。いま、どこにどんな形であるのか。詳細を西武側が明かさないなかで、教育委員会や歴史研究家が追跡調査を続けている。
朝日新聞 夕刊050326





今話題の西武鉄道。康次郎の強引な土地購入の経緯は『ミカドの肖像』(猪瀬直樹)に詳しい。一連のプリンスホテル建設の皮切りとなった東京プリンスホテルは1945年の東京大空襲で焼け野原に鳴った増上寺の墓所約7.5ヘクタールの北側部分に建てられた。
徳川家の菩提寺であった増上寺には大名寄進の石灯籠が、最多時一千基を越えたと見られる。地震、空襲などで相当数が破損、消滅したのを除いて、大半が東京プリンスホテル建設に伴って埼玉県所沢市の現西武球場近くの空き地に運ばれた。その後西武球場の造成に伴い77年までに計641基を寄進の形で移設した。
港区教育委員会は寄進先の具体名の公表を繰り返し求めたが、西武側は「相手側のプライバシーに関わる」「寄進後、点々としている例もある」として応じず、所在地の市名、郡名、一部は県名にとどめた。このため区郷土資料館は各地の文化財担当者に照会し、回答があれば現地まで確認に赴き、石灯籠の形状、銘文などを記録する作業を続けていて、現在460基を確認しているという。
港区教委とは別に独自に追跡している愛好家もあり、現地調査ですでに計510基以上の所在を確かめたという。調査するきっかけは近くの寺院の境内に「武州 増上寺」と刻印された大型の石灯籠が置かれている事に気付いたことだという。この方の表によると、都内は西武鉄道沿線の寺院に多い。

新聞の図によると、北は北海道から南は静岡まで多岐に渡っている。北で確認されていない県は秋田、宮城、福島、茨城。北海道にも4基寄進されているのだからこれらの県にも恐らく寄進されていると思われる。そして静岡以西に一つもない、っていうことはあるのかなあと思う。みなさんの近くのお寺に、増上寺の石灯籠、ありませんか?



by pea19 | 2005-03-27 00:38 | 新聞

N. G.なもの・人・場所を記録しておいて、近寄らないようにしたい。
by pea19

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