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N. G. Place

ART♪自由自在、伸びたり縮んだり

Shinroh Ohtake 「ZEN KEI」@MoT
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半端ない作品量と聞いていたので、早めに会場入り。先日のトークショーでいしいさんが「なんであそこにワニと零景なんですか?」と興奮して話していたワニちゃんが入り口でお出迎え。招待状を渡して入ろうとすると、場内のガイドとA4の二つ折りのカードのようなものを渡される。
「大竹さんからの、クリスマス・プレゼントです」
きゃあ。ありがとうございます。場内のガイドは、裏がポスターになっていた(多分「露出」という作品)。




まず3階まで一気に上がると、大量のスクラップブックが飾ってある。大竹さんの眼鏡にかなった様々なものが容赦なく貼り込まれている。ガラスケースに入っていて一ページづつ見る事はできないんだけど、もうこれだけでお腹いっぱい。それからは子供時代の絵や作文など。別海、大学時代を経てデビュー後の『nail fetish』という作品でスイッチが入った。『ベルリン2』のポートレイトはポル・ポトの博物館を想起させた。「網膜」シリーズが、とても綺麗だった。その中に入り込んでいるような感じ。どういう風に作られているのか皆目見当がつかないけど、とてもきれいな作品。「シップヤード・ワークス」はその発想がすごい。船がまっぷたつに切られる。まあるく切り抜かれる。ぼつぼつとパンチングされる。そしてB2Fの「女神の自由」。成り行きから引き取る事になってしまった自由の女神が、そこにいるのが当たり前のようにそびえ立っていた。実際ものすごくその大きな空間に似合っていて、ずっと前からそこにあるかのようだった。顔立ちはぽっちゃりで和風(笑)。通りがかりに偶然始まった「ダブ平&ニューパンクス」のパフォーマンスを見る。その後、サプライズ。そういうものなのです。

大竹さんは、当たり前に絵がすごく上手いのだけど、それだけに留まらず変化し続ける様子が圧巻だった。ミクロの世界からマクロまで自由自在に移動し続ける。正直よく分からない作品も多かったし、苦手なものもあったけど、とにかくこの人はすごい。それに何がすごいって、本人がすごい。芸術家然とした空気をまとっている訳でもないのに、生み出す作品がとんでもない。人物も作品も、とにかくユーモアがあって開いている感じ。

話には聞いていたけど、「入るかどうか分からないけど、とりあえず2000点送りつけてみた」と言うだけあって、すさまじい作品量だった。現美ってとても大きなハコなのだけど、壁が作品で埋め尽くされていた。出し惜しみしない人、というかこの人の風通しの良さはどこからきてるんだろう。

カタログが届いたら、またじっくり見てみたい。



by pea19 | 2006-12-17 20:44 | 趣味

N. G.なもの・人・場所を記録しておいて、近寄らないようにしたい。
by pea19

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