人気ブログランキング | 話題のタグを見る

N. G. Place

見ていない映画の話

この映画ホランド監督の作品なので、おもしろそうだなあと思っていた。何かで監督のインタビューを拝見して初めて、ホランド監督が女性だという事を知った。へええ。




ホランド監督と言えば、『太陽と月に背いて』という作品がある。ランボーとヴェルレーヌの愛憎を描いた作品。原題は『Total eclipse』。「皆既日食」という意味らしい。原題も素敵だけど、邦題もすばらしい。いや、内容もいいですけど。

ちょっと興味が沸いてwikipediaでホランド監督のことを引いてみてまた驚いた。監督作品に『心臓を貫かれて』の文字があったからだ。この作品が映画化されたとは知らなかった。公開されたという記憶もない。amazonで調べてもDVD化はされてないらしい。見てみたいなあ、と検索してみたら今月スカパーで放映するらしい。これは一ヶ月だけでも入るべきかと申し込む寸前、ハタと気がついた。これってそんなに見たいような内容だったっけ?多分内容的に暴力シーンの連続なはずだ。ホランド監督だから、そこらへんもリアルに描き出しているだろう。だとしたら正視できないような映画かも、と気がついて思いとどまった。でも機会があったら見てみたいなあ。

この映画の原作の日本語版は春樹さんが翻訳している。だから手に取った一冊だったが、かなりハードな内容だったことを覚えている。父親からの壮絶な暴力を受け続け、精神的に破綻してしまった少年は、成人した後殺人を犯し死刑囚となって自ら極刑を望む。事実は単純ではなく(まあ現実のほとんどは単純ではないけれど)根が深いのだけど、ふと今読んでいる河合隼雄さんの本が頭に浮かんだ。『あなたが子どもだったころ』。各界の著名人が対談方式で子ども時代を語っている。まだ読み終えてないのだけど、鶴見俊輔さんのお話が壮絶だった。ほとんど親との差し違えのような関係。自分の中でいろいろな事がリンクした。この本、もう一回読んでみようかと思う。



by pea19 | 2006-12-19 17:03 | 趣味

N. G.なもの・人・場所を記録しておいて、近寄らないようにしたい。
by pea19

ライフログ

ファン

ブログジャンル

画像一覧