日曜ナントカ学/朝日新聞070114
日曜ナントカ学
燃える火の上を裸足で駆け抜け、極寒に滝を浴び、ワラジで山を駆け巡る。修験道や回峰行者と呼ばれる山岳宗教の修行者たちの荒行は、己の体と精神の限界への挑戦だ。
雪深い福島県会津美里町にある会津薬師寺。同寺の筒井住職は、94年11月、十万枚大護摩供という荒行を達成した。
朝日新聞070114
8日間飲まず食わず眠らず横にもならず1日12時間10万枚の護摩木を焚く行。別名火あぶり地獄。なのに水を一滴も取らずに行を行えたのは何故か。それは行に先立つ前行時の食事内容にあるのではないかという。
十万枚護摩供では行に入る前の100日間、水行や護摩にくわえて、塩断ち、五穀断ちが義務づけられているそう。その内容は、蕎麦や野菜、果物、ハチミツ、ごま油などでカロリーは同年齢の男性の平均摂取カロリーと同程度。栄養素は糖質や植物性脂質が多く、タンパク質が少なく塩分はほぼゼロ。尿を出す必要があるタンパク質を減らし、代わりに脂質を蓄えれば分解時に自然に水が体内でつくられ、塩断ちに慣れると塩や汗を体外に出さない体になるという。…これって何かの時に使えないかな、と思ったけど普通の生活では必要ないか。
と、夜テレビを見ていたらクマが冬眠していた。まあクマはもともとタンパク質は取らないだろうけど、冬眠の理屈ってこういうことでしょうね。そういえば去年、六甲山で約3週間遭難した男性が奇跡的に生還した、というニュースがありましたね。あれは低体温症だったから、ということですがどうなんだろう。
…寒すぎて冬眠したい。。
『行とは何か』/藤田庄一(新潮選書)
by pea19
| 2007-01-14 22:21
| 新聞